“新しい認知症観”の理解ー 体験で変える認知症のイメージ ー

認知症の方の体験と専門家の解説を通して、
認知症のイメージを見つめなおすVRプログラム。

社会背景

認知症基本法とともに広がる、
“新しい認知症観”

2024年に施行された「共生社会の実現を推進するための認知症基本法」、また「認知症施策推進基本計画」では、
「認知症になっても希望を持って自分らしく暮らせる社会」の実現が掲げられています。
こうした考え方は、「新しい認知症観」として、医療・介護の現場や地域社会など、日本全国で広がり始めています。

「認知症観」が、
本人の未来を変える

認知症になった後の暮らしは、病気だけで決まるものではありません。現在でも、「認知症になったら何もできない」「施設で暮らすことになる」というイメージは根強く残っています。
こうした認知症観は、本人の自信や希望を失わせ、自分らしい暮らしを続けることを難しくします。

一方、新しい認知症観では、認知症になってからも、一人ひとりができることや希望を大切にしながら、自分らしく暮らし続けることができるという考え方を大切にしています。

「認知症観」が、本人の未来を変える

このプログラムで伝えたいこと

認知症になっても、
自分らしく暮らし続けられる。

認知症になることは、「人生の終わり」ではありません。
一人ひとりにできることや、やりたいことがあり、その人らしく暮らし続けることができます。

このプログラムは、「もし自分が認知症になったら」という視点で認知症を体験し、新しい認知症観に触れることで、
認知症のイメージを見つめなおすことを目指しています。

プログラムの特徴

“新しい認知症観”を育む
2つの体験

認知症の方の語りや専門家の解説を交えたVR体験を通して、認知症へのイメージを見つめ直すだけでなく、
診断後の心理的支援や日々の関わり方についても学びを深めることができます。

  • VR体験認知症観をアップデートする

    VRで認知症の方の人生を追体験し、認知症の方の気持ちや暮らしを理解します。「認知症になっても自分らしく暮らせる」という視点へ、認知症観をアップデートします。

    認知症観をアップデートする
  • 2D動画心理的支援スキルを身につける

    医療・介護職など専門職向けに、診断後の心理的支援について専門家が解説します。新しい認知症観を、実際の支援へつなげるための視点を学びます。

    心理的支援スキルを身につける

    ※医療・専門職対象

VRコンテンツ内容

認知症観が変わるまでの物語

認知症と診断された方の視点で、不安や戸惑い、診断時の気持ち、その後の暮らしまでを体験します。認知症とともに暮らす方の語りとVRドクターの解説を通して、「新しい認知症観」を学ぶ約15分のコンテンツです。

体験時間 : 15分
  • 認知症への不安や戸惑いを体験

    認知症かもしれないと感じ始めた日常の出来事や、本人だけが抱える不安や戸惑いを認知症の方の視点で体験します。体験後には本人の語りを通して、その時の気持ちを振り返ります。

    認知症への不安や戸惑いを体験
  • 診断時の心理的支援

    認知症と診断された瞬間の心細さや、医師からの言葉がどのように受け止められたのかを体験します。VRドクターの解説を通して、診断時に大切な心理的支援について理解を深めます。

    診断時の心理的支援
  • 「新しい認知症観」への変化

    認知症になっても地域で自分らしく暮らし続ける認知症の方の姿を通して、「認知症になったら人生の終わり」という固定観念を見つめ直します。新しい認知症観への理解を深め、支える視点も学ぶことができます。

    新しい認知症観への変化

プログラムから学べること

“新しい認知症観”を理解し、
支援につなげる

VR体験の中で描かれる認知症の方の物語や語り、VRドクターによる解説を通して、認知症への理解を深めます。
「認知症になっても自分らしく暮らし続けられる」という新しい認知症観を知ることで、
認知症へのイメージを見つめ直し、よりよい支援へとつなげます。

  • 認知症への理解を深める

    認知症への理解を深める

    認知症と診断された方が抱える不安や戸惑い、希望に触れ、本人の視点から認知症への理解を深めます。

  • “新しい認知症観”を理解する

    “新しい認知症観”を理解する

    「認知症になったら何もできない」という固定観念を見つめ直し、「認知症になっても自分らしく暮らし続けられる」という新しい認知症観への理解を深めます。

  • 日々の支援に活かす

    日々の支援に活かす

    診断後の心理的支援や認知症の方への関わりについて理解を深め、医療・介護の現場でよりよい支援を考える視点につなげます。

監修者のコメント

  • 大塚 智丈先生

    大塚 智丈先生

    一般社団法人 三豊・観音寺市医師会
    三豊市立西香川病院

    現在、毎年新たな認知症発症者は50万人以上と想定されます。そして、その中の多くの人々が偏見といえる過度に悪い認知症観によって苦しむ状況がまだあり、この状況の改善が非常に重要です。初診時に心理的支援として「新しい認知症観」の説明等を行うことで、これまで抱えていた過度に悪い認知症観を自分に重ねずに済みます。診断後の絶望やあきらめの状態に至らず、苦しみも緩和され、前を向いて生きていくための基盤となります。

  • 白川 美昭 相談員

    白川 美昭 相談員

    一般社団法人三豊・観音寺市医師会
    三豊市立西香川病院 認知症疾患医療センター

    「認知症=何もできなくなる」という偏見は、当事者が自分に当てはめてしまうことで絶望し、周囲も固定観念に囚われて傷つき合う原因となります。だからこそ、「自分らしく暮らし続けることができる」という『新しい認知症観』を含んだ認知症観へと修正することが不可欠です。認知症になっても尊厳や感情は失われません。新しい認知症観を広げていくことこそが、安心して暮らせる土台となります。