ソーシャルスキルトレーニングとは

精神疾患当事者の回復と社会参加

精神疾患当事者の回復と社会参加を目指す目標とは、「適切な薬物療法、リハビリテーション、精神療法」を総合的に行うことであるといわれています。ソーシャルスキルトレーニング(SST)は米国のリバーマンが考案した精神疾患によって低下した社会スキルや生活スキルを回復するための心理社会的支援技法です

ソーシャルスキル

ソーシャルスキル(社会生活スキル)とは、対人スキルとも呼ばれ、自分の気持ちやニーズをほかの人に伝えることで問題を解決する、利用できる道具や制度、機関をつかって目的を達成・問題を解決することを示します。

ソーシャルスキルトレーニング(SST)

ソーシャルスキルが不足・適切に使えないことで、当事者に様々な生活のしづらさ(上司・同僚や家族・友人とのコミュニケーションをうまく進めることができない等)が生じます。SSTは知識の習得と実践によって学ぶことで、ソーシャルスキルを強めるためのトレーニングであり、それにより当事者の生活のしづらさを減らそうとするものです。

SSTによる社会生活スキルの向上

SSTは社会学習理論を基盤として、ロールプレイングやモデリング、正のフィードバックなどの行動療法の技法を用いた構造的なトレーニングを繰り返し行い、習得した技能を日常生活へ般化させることで、当事者の方が社会生活スキルを増していきます。

FACEDUOソーシャルスキルトレーニング

社会生活場面を教材に精神科専門医など精神科医療保健福祉の専門職が監修したSSTセッションを行うための支援プログラムです。VR映像で「リアルな当事者体験」が再現されるため、場面の理解が容易となり当事者と支援者が状況をスムーズに共有できること、VR映像内でコンビニや職場などの日常場面をリアルに体験することができるため、言葉やテキストのみよりも分かり易いように工夫されていることが特徴です。