熱中症への気付きを促すVR

見逃されがちな初期症状や判断の遅れを体験し、

早期の気づきと行動を考えるきっかけを
提供するプログラム

2026年5月26日 リリース予定

伝えているのに、行動が変わらない。
その“理由”を理解する。

高齢者の熱中症対策の現場では、
「エアコンを使ってください」「こまめに水分を」と伝えても、
行動につながらないことがあります。

その背景には、
年齢とともに暑さや喉の渇きを感じにくくなることに加え、
体に現れている変化を、熱中症のサインとして捉えられていない状態があります。

VR体験を通して、症状が熱中症のサインであることを理解することで、
早期の対応と行動の変化につながります。

プログラムの特徴

見逃しのプロセス体験 熱中症のサインを、
時間軸で段階的に体験

本プログラムでは、重度の状態から時間を巻き戻し、中等度、軽度へと段階的にさかのぼりながら、すでに現れていた熱中症のサインを体験します。だるさやめまい、こむら返りといった症状がありながらも、「熱中症のサインとして捉えられていなかった状態」を、当事者の視点で疑似体験できます。

そして、単に症状を知るのではなく、「その時本人はそれを熱中症の症状だと認識していない」状態を体験することで、サインを見逃してしまう背景を理解し、早期の気づきと適切な行動につなげる視点を養います。

認識のズレの可視化 “わかっているつもり”を、
体験で再認識する

高齢になると、暑さや喉の渇きを感じるセンサーが鈍くなります。また、筋肉量の減少によって体内の水分保持力も低下します。本プログラムでは、こうした身体の変化を背景に、「暑くない」「まだ大丈夫」といった感覚と、実際の体の状態とのズレを、当事者の視点で体験的に理解できる設計としています。

さらに、室内や夜間に潜む環境リスクやエアコンへの心理的抵抗など、日常に潜む見落としやすい要因についても理解を深めます。知識を増やすだけでなく、認識を更新することで、無理なく行動につながる理解を支援します。

実施のしやすさ 短時間・低負担で、
現場に取り入れやすい

熱中症対策VRは、特別な準備を必要とせず、現場の活動に無理なく取り入れられることを重視しています。1回あたりの体験時間は短く、セミナーや健康イベントなど、既存の取り組みの中で活用することが可能です。

また、高齢者本人と支援者のいずれにもご活用いただける設計となっており、現場の状況や目的に応じた柔軟な実施が可能です。

VRコンテンツ

2つの視点で学ぶ、熱中症予防の体験プログラム

本プログラムは、「サインの段階的理解」と「認識の再構築」という2つのテーマで構成されています。
症状の進行を時間軸で体験することで早期の気付きと初動対応を促し、
あわせて身体機能の変化や環境要因への理解を深めることで、行動変容につなげます。

サインの段階的理解 熱中症のサインを知ろう

熱中症のサインを、
時間軸で段階的に体験するコンテンツ

日常生活の中で起こりうる場面をもとに、熱中症が重症化した状況から時間を巻き戻し、主に中等症・軽症の段階へと遡りながらサインの進行を体験します。だるさやめまい、こむら返りといった初期症状が、どのように重症化へとつながっていくのかを当事者視点で疑似体験できる構成です。

さらに、各段階に応じた初動対応もあわせて学ぶことで、「気づく」だけでなく「対応できる」視点を養います。「なぜその時に気づけなかったのか」という判断の遅れまで可視化することで、早期発見・早期対応につながる理解を支援します。

体験時間 約10分

認識の再構築 年齢とともに変わる熱中症対策

身体と環境の変化を、
対話を通して再認識するコンテンツ

一人暮らしの高齢者の日常を舞台に、対話形式で熱中症リスクを再確認するコンテンツです。加齢による身体の変化や脱水リスクに加え、室内や夜間の温度上昇といった環境要因を可視化し、「暑くない」「まだ大丈夫」という感覚とのズレを体験的に理解します。

さらに、「電気代が心配」「昔は扇風機で十分だった」といった生活習慣や価値観にも触れながら、水分補給やエアコン使用が後回しになる背景を捉え直します。具体的な水分補給の目安や脱水チェック、就寝時のエアコン活用など、実践につながる対策まで提示します。

体験時間 約10分

活用シーン

熱中症対策VRは、
既存の啓発活動や、
地域支援の場に組み込んで
活用頂けます。

自治体での活用 熱中症予防セミナー・
展示ブースへの導入

講義や資料による説明に加えてVR体験を組み込むことで、理解を深め、参加者の関心を高めることができます。体験後の振り返りや意見交換と組み合わせることで、「わかった」で終わらせず、行動変容につなげるセミナー設計が可能です。

医療機関での活用 医療・介護従事者向け研修での活用

支援者向けコンテンツを通して、高齢者の感じ方や判断の背景を理解する研修ツールとして活用できます。現場での声かけや関わり方を見直すきっかけとなり、支援の質を高めることを目的としています。

企業での活用 健康経営・安全衛生教育への導入

社員向けの健康教育や安全衛生研修の中で活用できます。特に高齢従業員を含む現場において、高温環境下での熱中症リスクへの理解を深め、現場での判断力や初動対応の向上につながります。

監修者コメント

  • 横堀 將司 先生

    日本医科大学大学院医学研究科 救急医学分野 教授
    日本医科大学付属病院 高度救命救急センター 部長

    気候変動の進行に伴い、熱中症のリスクは年々高まっており、とりわけ高齢化が急速に進む日本においては、看過できない深刻な健康課題となっています。熱中症による死亡者数の半減を目標に、さまざまな対策が講じられていますが、その根幹にあるのは、熱中症に対する正しい理解と、一人ひとりの行動変容です。熱中症対策の重要性は、言葉や文字だけでは十分に伝わりにくい側面があります。VR体験を通じて、身体の変化や危険の兆候を実感として理解することで、早期の気づきが促され、結果として適切な行動につながることを期待しています。

  • 野呂 美香 先生

    医療法人社団YAYOI やよい在宅クリニック
    やよい訪問看護ステーション

熱中症への取り組み

大塚製薬の熱中症予防への
取り組み

熱中症は、高温多湿な環境下で体温調節がうまく働かなくなることで起こり、
日常生活の中でも発症する身近な健康リスクです。
特に高齢者は、暑さや喉の渇きを感じにくくなることで、本人が気づかないまま重症化するケースも少なくありません。

大塚製薬は、こうした熱中症のリスクに対し、正しい知識の普及と予防行動の定着を目的として、
長年にわたり啓発・教育・地域連携などの取り組みを続けてきました。研究や情報発信にとどまらず、
行政・教育機関・地域と連携しながら、生活の中で実践できる熱中症予防を社会全体に広げる活動を行っています。

熱中症に関する基礎知識・予防情報の提供 熱中症からカラダを守ろう

熱中症の仕組みや予防・対処方法をわかりやすく解説する健康情報コンテンツ。

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健康・疾患啓発活動 熱中症対策

自治体や企業、学校などの組織・団体と連携して健康情報を提供しています。

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