児童思春期患者の対人理解とコミュニケーションを支援 【VOICE vol.43ときわ病院】
Voice vol.43では、特定医療法人さっぽろ悠心の郷 ときわ病院での活用事例についてご紹介しています。
復学や社会生活に向けたコミュニケーション支援
ときわ病院では、児童思春期患者の復学や社会生活への再適応を支援する取り組みとして、FACEDUOの「感情認知トレーニング」を活用しています。
新患患者さんの半数以上が15歳以下であり、精神科救急病棟においても児童思春期症例が増加するなか、対人理解やコミュニケーションスキルの習得を目的として作業療法プログラムに導入されました。
感情を学び、対話を通じて理解を深める
プログラムは精神科救急病棟で週1回、6~8名程度の集団で実施されています。
FACEDUOの映像を視聴するだけでなく、「登場人物はどのような感情を抱いているか」「自分ならどう感じるか」といったテーマについて参加者同士で意見交換を行うことを重視しています。
例えば「嫌悪」をテーマとした回では、映像に登場する人物の言動について、それぞれが感じた違和感や考えを共有します。
その中で、「なぜそう感じたのか」「自分ならどう受け止めるか」を話し合いながら、感情理解だけでなく他者理解も深めていきます。
主体的な参加を促す工夫
プログラムでは映像に加え、オリジナルのワークシートも活用しています。映像内で説明された内容を書き込んだり、感情に関する選択肢を選んだりすることで、内容を整理しながら主体的に参加できるよう工夫されています。
書く作業を取り入れることで、集中力の維持にもつながっています。
また、支援者が一方的に知識を教えるのではなく、「どんな場面でその感情になるか」「なぜそう感じるのか」を参加者自身が考え、言葉にすることを大切にしています。
自らの体験や価値観を振り返る過程そのものが学びにつながっています。
対人理解を育む教材として活用
特にASD(自閉スペクトラム症)の患者さんの中には、相手の気持ちや受け取り方を推測することが難しい場合があります。
そのため、「相手はどのように感じるのか」「どのように表現すると伝わるのか」といった視点についても参加者同士で話し合いながら学習を進めています。
FACEDUOは、感情を表す言葉や表情、声のトーン、仕草、共感といった要素を体系的に学べる教材として活用されており、グループで対話しながら学ぶことで、感情理解だけでなく自身のコミュニケーションについて振り返る機会にもなっています。
実践を通じて見えてきたこと
2025年6月から開始した感情認知トレーニングには40名以上の10代入院患者が参加しています。
病院では評価も継続的に行っており、特に相手の意図や気持ちを推測する力に関連する領域で変化が確認されました。
参加者、主治医・ご家族の反応は下記の通りです。

FACEDUOの体験会を
全国各地で開催しています
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