「本人の世界」を知ることから始まる認知症ケア【VOICE vol.39 白根緑ヶ丘病院】

「本人の世界」を知ることから始まる認知症ケア【VOICE vol.39 白根緑ヶ丘病院】

Voice vol.39では、医療法人社団 敬成会 白根緑ヶ丘病院での活用事例についてご紹介しています。

白根緑ケ丘病院様 FACEDUO活用事例

新潟市にある認知症疾患医療センター「白根緑ケ丘病院」では、認知症のある方への理解をより深めることを目的に、認知症ケア支援VR「FACEDUO」を活用した職員研修を実施しています。
認知症診療やケアに携わるなかで、症状や対応方法の知識を学ぶ機会は多くあります。
しかし、認知症のある方が実際にどのような見え方や感じ方をしているのかを理解することは容易ではありません。
そこで同院では、「認知症のある方本人の視点」を学ぶことを目的としてFACEDUOを導入。
職種を問わず職員がVRコンテンツを体験し、その後グループで意見交換を行う研修を実施しています。

VRだからこそ得られる“本人視点”の理解

FACEDUOでは、幻視や認知機能障害による混乱、不安感など、認知症のある方が日常生活の中で体験している世界を疑似体験することができます。

参加者
認知症のある方がなぜ困ってしまうのか理解できた
患者さんが感じる不安や戸惑いを体験できた
普段の関わり方を見直すきっかけになった
看護や介護の場面に活かしたい

といった声が寄せられました。
知識として理解していたつもりでも、実際に体験することで新たな気づきが得られたという意見が多く見られ、認知症理解を深める効果が感じられています。

体験後の対話が学びをさらに深める

研修では、VR体験だけで終わるのではなく、体験後に参加者同士で感じたことや気づきを共有する時間を設けています。
同じコンテンツを体験しても受け取り方は人によって異なり、それぞれの視点や現場経験を交えながら話し合うことで、認知症ケアに対する理解をさらに深めることができます。
また、「患者さんへの声かけをもっと工夫したい」「本人の不安に寄り添うことを意識したい」といった具体的な行動変容につながる意見も多く聞かれました。

地域啓発への活用にも期待

白根緑ケ丘病院では、職員教育だけでなく、ご家族や地域住民への認知症理解促進にもFACEDUOの活用可能性を感じています。
認知症への正しい理解を広げることは、本人や家族が安心して暮らせる地域づくりにつながります。
VRによる体験型学習は、専門職だけでなく一般の方にも分かりやすく認知症を学んでいただける手法として期待されています。

実践を通じて見えてきたこと

研修を通して見えてきたのは、「体験を伴う学びが、理解の深さを大きく変える」ということでした。
また、職員研修だけでなく、「認知症のご家族にも体験してもらいたい」「地域のお茶の間でも活用できそう」といった声もあり、認知症理解を広げる可能性を感じる機会となりました。

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