VR体験で行動の背景を理解できる / 桜ヶ丘記念病院認知症疾患医療センター
桜が丘記念病院 認知症疾患医療センター 看護師長 對田 順一様
桜が丘記念病院 認知症疾患医療センター 伊東 儀右衛門様
・認知症家族の介護相談では、認知症の方の気持ちを理解や、介護側の行動改善の大切さを提案し、安心感を与える対応方法をアドバイスしている。
・VR体験は、認知症の方の行動の背景や気持ちを理解しやすく、ケアについて話し合う際に有効。
認知症のご家族のケアについての相談
家族会では、ご家族から介護についての困りごとを相談されるケースは多いです。夜間にひとりで出歩いてしまうときに、止めた方がいいのか、どういう声掛けをしたらいいか、など相談は様々です。
認知症のご家族へのケアに関するアドバイス
ご家族に対して、認知症の方に安心を与える対応方法など提案します。認知症の方への接し方として、認知症の方の気持ちを理解したうえで行動すること、介護する側の行動を変えていくことが大事であると説明しています。
また、認知症の方が不穏になった際の対応方法を、認知症の方役、介護者役となりデモンストレーションやロールプレイングを行ったりします。
認知症ケア支援VRについて
患者さんが自分の環境を脅かされているから、行動を起こしている、という背景がありますが、それを理解することは難しいです。例えば「何故怒っているだろう」、という行動の背景です。この行動の背景をVR体験で理解できるので、分かりすく、気持ちと行動の関係性を理解したうえで、ケアについて話合うのに有効だと感じました。
介護スタッフの研修での活用
分かりにくい部分、例えば認知症の方の性格や気持ちを知り、それに対応することの必要性を、シーンを体験しながら視覚的に理解できるので、介護スタッフの研修に活用できると思います。