家族揃って体験できると共通の理解が進む / たいとう地域包括支援センター 介護するご家族の声

家族揃って体験できると共通の理解が進む / たいとう地域包括支援センター 介護するご家族の声

台東区ほうらい地域包括支援センター 介護するご家族(台東区在住Y様)

この記事のポイント
・セミナーや本で介護を学んでも実生活に落とし込めないことがある
・VRはバーチャルな自分だけの世界に入り込んで、自分自身の普段の行動を振り返れるのが利点
・VRなら家族全員で同じ体験ができるので、介護についての共通の理解が深まり、認知症の方との会話や関わりが円滑になりそう

VR体験をしてみて

やはりセミナーに参加したり、冊子や本などを読んだりだと、頭では分かっていても、なかなか実生活に落とし込めなかったりします。私の母は結構興奮するタイプで、何か気に入らないことがあると、ワァって、エキサイトしてしまうところがあるので、今回体験したシーンは自分の経験と重なるところがあり、実生活に近いので、とても参考になりました。

VRならではの良さ

最初VRじゃなくてもいいのでは?と思いました。しかし、体験してみて、バーチャルな空間は自分だけの世界に入り込める、それにより自身の普段の行動を冷静に振り返ることができるっていうのは利点だと思いました。また、臨場感があり、体験するシーンに入り込めるところもVRのメリットではないかと感じました。

ケアに対する学び

親(認知症の方)の視点と介護する側の視点の両方を見ると、同じシチュエーションでも、やはり見方が違うと立場によって感じ方も違ってくるっていうのが理解できました。

その気づきがあったうえで、「きっかけ」があって、「気持ち」、「行動」に繋がる、とブレイクダウンした解説が入るので、ケアの方法を変えるための考え方が整理できました。

親に対する想い

介護について学んだことを、私から家族に話をするのですが、聞いたけども実体験がないから、彼らは「うん、そうなんだね」、くらいで終わっちゃうと思うんです。このプログラムであれば、家族揃って体験できるので、共通の理解が進み、より介護がうまくいくんじゃないかなと思います。

母は一人だけポツンと取り残されたような状況になりがちなんです。そこをうまくこっちから楽しい話を引き出して、母もみんなとの会話に入っていけるような、そういう状況が作れたらいいなと考えています。

FACEDUOに対する期待

FACEDUOは分かり易いケースケーススタディだと思います。介護を不安に思っているご家族がたくさんいると聞いているので、是非体験されると良いと思います。認知症の共生社会について、どうしたらみんなが少しでもハッピーになれるのかなって探していくしかないと思いますが、このFACEDUOが役に立つのではないかと考えます